ここ数年で流行ってきたオールシーズンタイヤについての考えです。
はじめに
オールシーズンタイヤについて否定的なことも書きますが別にオールシーズンタイヤ自体を否定しているわけでも付けることについても否定しているわけではないです。むしろ選択肢が増えることは消費者としては喜ばしいことだと考えています。ただ、この世の中にドライ、ウェット、スノー、アイスすべてに性能が高く静かで低燃費で寿命も価格も最高性能のタイヤは存在しないです。道具の持つ特性をちゃんと理解して使用する義務がドライバーにはあると思っています。
性能比較
比較はJAFがテストしているので拝借します。新品タイヤで40km/hから急ブレーキを行った結果です。
圧雪路と氷盤路(アイスバーン)が一緒に書いてあって見にくいので表にしたのが↓。
20%以上良いのは青字、悪いのは赤字で書いてみました。評価は個人的な独断と偏見です。
ノーマルがワーストなのは変わらず、オールシーズンタイヤは圧雪路はノーマルとスタッドレスの中間ですが、アイスバーンで今回使ったタイヤはノーマルとさほど変わらない性能のようです。雪上と氷上で求められる性能が違うためこのようになるのだと思います。
メーカー、販売店の○×表も概ね同じで雪はスタッドレスとノーマルの間、アイスバーンは△か×が多いです。オートバックスは※で書くのはちょっとずるいゾ。。
スタッドレスとノーマルタイヤの違いは①深い溝、②低温でも固くなりにくいゴム、③細かいサイプ(溝)です。 オールシーズンタイヤも深い溝で雪を押し固め雪上は進むことが出来ますがサイプが無い、もしくは少ないため氷に密着しない、表面の水を除去仕切れないために氷上は苦手ですがノーマルより低温時に柔らかいゴムを使っているためノーマルより良い△がつくみたいです。
BRIDGESTONE BLIZZAK DM-V2のトレッド面
先ほどのJAFの実験に戻りますが圧雪が~30mで止まるのに対してアイスバーンでは100mを超えていて3倍以上止まるまでに動いてしまいアイスバーンの方が危険です。また、0℃前後を行き来することが多く降った雪や雨が凍結しやすくアイスバーンが発生しやすい、気温が上がるにつれて氷が溶けて水膜が出来て滑りやすい。って特徴が日本の気候なのでそこは注意しないといけないところです。
事故も凍結でスリップが多いです。
まとめ
オールシーズンタイヤは雪は対応できるけど氷は苦手。事故りやすいのは凍結路面なので注意が必要です。気温3℃以下の時は要注意。
・オールシーズンタイヤが合う人
年間で数回しか雪が降らない地域に住んでいる。
凍結しそうなときは他の交通手段も準備できる。
・スタッドレスタイヤが合う人
降雪地域に住んでいる。
スキーに行く
冬に遠出する
って感じかな。